出産後の体の変化① 腰痛ではなく股関節痛が出現!考えられる原因と対処法について

みなさんこんにちは。スタッフ舞子です 🙂 

前回、「出産しましたー」とご報告させていただきました。

出産すると体のいろいろなところに変化が出てくると言いますよね。

私も、様々な変化を感じているところです(~_~;)

私が感じた出産後の体の変化がいくつかあるので、少しずつ紹介していきたいと思います。

今回は、腰痛ではなく、股関節痛が出現したお話となっています。

痛みの出現から、その対処法について書いてみましたので、興味のある方はお付き合いくださいませ~(^o^)/

 

私に起こった股関節の痛み

予想と違う痛みの部位

 その痛みは、出産後すぐ出現しました。「あれ?なんか左の股関節が痛いぞ」出産して、一晩寝て起きてみての私の感想です。出産後は、が痛くなったり仙腸関節部が痛くなったりという話は聞いたことがありました。でも、私の周りには股関節が痛くなったという話をする人がいなかったため、予想外に股関節が痛い私は「なんでだ?」と疑問符で頭がいっぱいでした。

なぜ痛いのかを考えてみた

 「どうして、こんなに股関節が痛いのだろうか?」その原因を考え始めました。私が出産した病院では、ギリギリまで横向きで陣痛に耐えていました。横向きに寝たまま波が来るタイミングで足を持ち上げたり、下ろしたりを数十回繰り返していました。それが左足だったのです!きっと、そのせいだろうという考えにいきつきました。

股関節が痛くて辛かった動作

 原因を出産時の体勢のせいだということに落ち着かせたところで、痛いものは痛い!一番ツラかったのが、寝返り動作です。そして、その動作が伴う、ベッドからの起き上がり動作もツラいものでした。しないわけにはいかない動作なので、寝たいけど、寝たら起きなきゃいけないし、起きるときには股関節が痛いし・・・とかなりの葛藤がありました。こんなに、寝ることに悩んだのも初めてかもしれません(ノД`)・゜・。

 

なぜ、腰痛や関節痛が起こるのか?

骨盤の作り

 骨盤は、寛骨(腸骨、坐骨、恥骨)と仙骨と尾骨という骨が靭帯や恥骨結合などにより癒合して構成されています。この靭帯や結合部の働きは強固なもので、体をしっかりと安定させる働きがあります。

※イラストACより

ホルモンの影響

 出産のためには、妊娠中から「リラキシン」というホルモンが分泌されます。このリラキシンには、体の靭帯や関節を緩める働きがあると言われています。特に骨盤周囲の筋や靭帯を緩める働きがあり、それによって骨盤腔が広がり、分娩をサポートします。分娩をスムーズにするためには必要なモルモンですが、裏を返せば、靭帯が緩み関節の可動性が高まることにより不安定感を生じさせてしまう要因になります。

出産後の骨盤周囲

 分娩に向けて靭帯等が緩んだ状態が続き、いざ子どもが出てくる瞬間に骨盤が最大限に開き、尾骨が下へ押し下げられるようになります。無事に出産が終わった後でも、すぐに体が元に戻るわけではないので、ホルモンの働きにより、筋肉や靭帯が緩んだ状態のままです。そのように骨盤周囲がぐらぐらな状態で、立った姿勢をとると、うまく体を支えることができずに痛みへとつながってしまいます。

 

痛みに対しての対処法

姿勢に気をつける

 出産後は骨盤周囲の靭帯や筋肉が緩んだ状態となっています。骨盤周囲がぐらぐらの状態であるため、ちょっとの事でも姿勢が崩れやすくなっています。(でも裏を返せば、一度緩んでいる状態なので、正しいことをすれば崩れた姿勢を元に戻すチャンスともとれますよ!)そのため、なるべく左右対称の姿勢をとることを心掛けましょう。といっても、産後の痛み等で難しいと言う方もいらっしゃるかもしれません。そんな方のために、少し気をつけるだけでできることを押さえておきましょう。

 ポイント
  1. 足を組まないようにする
  2. 赤ちゃんを抱っこする向きを同じにしない
  3. 座った時に重心が右や左に偏らないようにする

道具をうまく利用する

 私の場合も出産後すぐから痛みが出現しましたが、出産後すぐに筋トレをするわけにはいきません。私が行っている健康教室では「自前の筋肉をつけましょう」とよく言いますが、出産後の体にはまだ早すぎます。そういった場合には、骨盤ベルトさらしを利用すると良いと思います。うまいこと道具を利用することにより、痛みを軽減でき、安定した動作が行えるようになります。

実際に骨盤ベルトをつけてみた

 私は、妹から借りていたトコちゃんベルトを使用していました。ちょっと巻いておくだけでも、痛みが全然違います!なんて快適なんでしょう!つけている場合と、いない場合において痛みがかなり軽減されるのと、動作を行うにしても安定感があります。ベルトを巻くだけでこれだけ安定するということはそれだけ、骨盤周囲の安定性が失われているんだなぁと改めて感じました。(私はトコちゃんベルトを使用していましたが、ご自分に合った骨盤ベルトを使用していただければ大丈夫です。)

骨盤ベルトをやさらしを巻く位置

 このような道具を使う場合において、注意するべきことは巻く位置です!せっかく巻いていても巻く位置を間違えてしまうと、効果が半減してしまうどころか意味のないことになってしまいます。なので、しっかりと正しく使用することが大切です。骨盤ベルトというくらいですから、きちんと骨盤を安定させる必要があります。そのため、骨盤ベルトを巻く正しい位置は、ベルトが大転子の上を通るように巻くことです。

皆さんが思っている「腰」とは場所が違いますよね。思っているより下だと思いますが、これが正しい位置です。

大転子の探し方
  1. 骨盤を触って、一番出っ張った部分を探します。
  2. 手をパーにしてその出っ張った部分に親指を当てます。
  3. 中指が当たった太ももの横側の骨のあたりが大転子です。(手をそのままにして、足のつま先をツイストさせてゴリゴリと動いた部分が当たっていれば正解です)

これらを意識するだけで、巻いた時の安定感が変わってくると思います。実際に巻いたけど、あんまり意味ないなぁと思っている方でも、もう一度巻く位置を確認してみてください。

まとめ

 出産後の体の変化としてはよく耳にする腰痛や仙腸関節痛ですが、ホルモンの関係でどうしても痛みが出現しやすい状態となっています。出産後の女性の体は、交通事故にあったくらいのダメージを体に受けているといいます。そのため、出産後すぐには筋力トレーニングなどはできません。このような場合には、まず体を休めると同時に、便利な道具をしっかりと利用していくことが大切です。これらの時期が過ぎると、筋力トレーニングを始めてもよくなります。その際の、筋力トレーニングはまたご紹介したいと思います。

 目まぐるしく起こる体の変化や環境の変化に不安を覚える方も多いとは思いますが、少しでもその気持ちが軽くなれば幸いと思っています。

 

参考文献

ウィメンズヘルスリハビリテーション  メジカルビュー社

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