高齢化とともに、増加しているのが骨粗鬆症による圧迫骨折です。
圧迫骨折とは
圧迫骨折(骨粗鬆症)の概要
転倒や前かがみ動作をきっかけに、背中や腰に痛みが出る。気づかないうちに圧迫骨折を起こしている場合もあります。知らず知らずのうちに背中が曲がっている高齢者の方を見かけたら、だいたい、骨粗鬆症による圧迫骨折です。
圧迫骨折そのものの痛みは、そんなに強いものではありません。それよりも腰痛の原因になるのが、圧迫骨折が2・3か所に起きて、姿勢が崩れてしまい、筋肉がいびつに引っ張られて、痛みが出てくる場合がほとんどです。その時に、レントゲンなどの画像検査をして、圧迫骨折が起きていた痕跡がある。と発見される場合が多いです。
ですので、注意しなくてはいけないのは、圧迫骨折の原因になる骨粗鬆症です。
誤解を恐れずに書くと、「背骨の圧迫骨折で骨粗鬆症に気づけたらラッキー、足の骨でなくて良かった」となります。
なぜなら、足の骨の「大腿骨頚部骨折」になってしまうと、生活がし難くなり、5年後の生存率が骨折をしていない人と比べると、50%にまで低下してしまうからです。
介護が必要になる原因のランキング
厚生労働省が発表した、要介護原因のランキングが以下の通りです。
1位 脳血管疾患 23.3%
2位 認知症 14.0%
3位 高齢による衰弱 13.6%
4位 関節疾患 12.2%
5位 骨折・転倒 9.3%
6位 心疾患 4.3%
骨折・転倒で要介護になる最大の原因が骨粗鬆症です。
骨粗鬆症とは
圧迫骨折が起きてしまう、原因に骨粗鬆症という状態に骨がなっています。骨粗鬆症とは、骨の強度がもろくなり、折れやすくなっている状態のことです。
骨粗鬆症の好発年齢・男女比
骨粗鬆症は75歳以上の高齢者に多くなります。特に、75歳の女性は2人に1人が骨粗鬆症だとされています。また、男女比では、1対4で圧倒的に女性に多くなっています。
骨粗鬆症の原因
骨粗鬆症の原因として以下の3つの点が挙げられます。
・閉経後の女性ホルモンの低下
・無理なダイエットや運動不足などの生活習慣
・病気や薬が原因となる骨粗鬆症
骨粗鬆症になりやすい人
こんな人は骨粗鬆症に注意した方が良いです。
- 女性で高齢者
- 骨密度が低い
- 過去に骨折を経験したことがある
- 喫煙
- 飲酒
- ステロイド薬を使用している
- 家族によく骨折する人がいる
骨粗鬆症になりやすいかどうかをチェックしてくれるサイトもありますので活用してみてください。
https://iihone.jp/bonehealthcheck.html
骨粗鬆症の治療法
骨粗鬆症の治療法は
- 日常生活を見直す
- 運動習慣をつける
- 日光浴をする
- 食生活の改善
- 薬物療法になります
圧迫骨折(骨粗鬆症)のまとめ
- 高齢者になると気を付けないといけないのが骨粗鬆症
- 70歳以上で背中が痛くなったら、骨密度も注目した方が良い
- 骨粗鬆症は生活習慣で改善できる
参考資料
からだにやさしい腰痛克服法 技術評論社
病気がみえる vol.7 脳・神経 メディックメディア