三遊亭円楽師匠を襲った、脳梗塞とは?冬場に多くなる疾患で、症状と原因は??
日曜夕方の長寿番組の「笑点」
最近、林家三平師匠から桂宮治師匠にメンバーチェンジがあり、36年ぶりとなる席替えをして話題になっていた矢先に飛び込んできた、円楽師匠の脳梗塞、命に別状はないとのことですが、ちょっと心配ですね。
脳梗塞は、ダメージを受けた脳の場所によってさまざまな症状をあらわす疾患です。また、発症したときにいち早く対処することで、発症後のできることも変わってくる疾患です。発症時の対処のポイントなども解説していきます。
1000RT:【現在も治療中】落語家・三遊亭円楽が脳梗塞で入院、所属事務所「命に別状はない」https://t.co/yunccS7Qou
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 26, 2022
意識はあるが「家族の面会もままならないため、弊社でも詳細を把握しきれておりません」と説明。「円楽の元気な復帰を共に祈っていただけますと幸いに存じます」とコメントした。
脳梗塞とは
脳梗塞とは、脳の血管が狭くなったり、血管が詰まったりして、脳に血液が行かなくなり、脳がダメージを負ってしまうことです。
死んでしまった脳の役割に応じて、さまざまな症状があらわれます。
例えば、写真の青い部分にダメージを受けてしまうと、言葉の理解ができない。黄色い部分にダメージを受けてしまうと、言葉は理解できても言葉を発することが出来ないなどです。
脳梗塞になりやすい人
●中高年で動脈硬化の危険因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、大量飲酒)がある人
●心疾患のある人
●高齢者で高血圧の人
気温が低い時、季節の変わり目に発症しやすい
気温が低くなると、脳梗塞の危険性が高まります。なぜなら、気温が低いと人間の体は、体内の熱を外に逃がさないようにするために血管が収縮して狭くなっているからです。
ヒートショックに気を付けて
ヒートショックとは、血圧が上下することで、心筋梗塞や脳梗塞など血管の疾患を引きおこすことです。例えば、室内と室外の温度の急な変化によっておこります。
ヒートショックが多発する注意して欲しい場所が、「お風呂」です。
厚生労働省の「人口動態調査」によると、高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は高い水準で推移しており、近年では、「交通事故」による死亡者数よりも多くなっています。発生場所としては、家や居住施設の浴槽における事故が多く、11月から4月の冬季を中心に多く発生しています。
ヒートショックを防ぐ3つの対策
①シャワーを活用したお湯はり
浴槽にお湯を張るとき時に、シャワーを使うことで、湯気が上り浴室全体が温まり、温度差が起こりやすい脱衣室と浴室の温度差を減らすことができます。
②脱衣室には、暖房機器設置
服を脱いだ時の急な体温の変化を減らすために、暖房機器で脱衣室を温めることは、効果的なヒートショック対策となります。
③食事直後、飲酒時の入浴を控える
食後1時間以内や飲酒時は血圧が下がりやすくなるため入浴を控えた方が良いです。
これだけは知っておいて【ACT-FAST】脳卒中簡易チェック
脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の総称を脳卒中と言います。脳卒中は症状が発症してから、治療までは早ければ早いほど後遺症が軽くなる可能性があります。
脳梗塞では、発症してから、4.5時間以内、8時間以内の患者さんだけに処置できる特殊な治療があります。
全米脳卒中協会が推奨している、脳卒中を疑う人に対して行う3つのチェック項目の頭文字、【ACT-FAST】を覚えておいて、もしかしてと思ったら恐れずに救急に連絡してください。
ACT-FAST
Face:笑顔を作ってもらってください。その時に、左右で顔の表情に差ができていたり、頬が下がっていたりした場合
Arm:両手を上げてもらってください。その時に、片方の腕が下がってきた場合
Speech:簡単な文章を話してもらってください。その時に、呂律(ろれつ)がまわっていない場合、いつもと違う場合
Time:これらで、もし脳卒中かなと思ったら、時間との勝負です。119番に連絡するか、病院に連れていき、一刻も早く治療を始めてもらってください。
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脳梗塞は寝たきりの原因疾患の第1位です。
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の後遺症に悩む方は現状約150万人存在すると言われています。
高齢化にともない、2025年には、300万人になるとの話もあります。
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の患者さんの6割には、後遺症が残ると言われています。介護が必要となった原因の全体の約23%を占めて、第1位となっています。
かつては死因の第1位だった、脳卒中
かつて脳卒中は日本人の死因の第1位でした。しかし、治療法の進歩や生活習慣を管理するこで、死亡率第4位まで落ちました。
生活習慣を改善して、脳卒中を予防することが大切です。
もし、発症してしまったら、一刻も早く治療を開始するのが重要です。治療を早くすることで、後遺症の度合いも変わってきます。
脳卒中のリハビリ
脳卒中のリハビリについて、にしからかわ接骨院でも、対応できます。
にしからかわ接骨院の脳卒中の後遺症リハビリは、コアコンディショニング理論をベースにしたものになります。
自費での対応にはなりますが、マンツーマンで、しっかりお話をおうかがいして、依頼主の「やりたい」を叶える事を一番に対応いたします。
今のリハビリでは、満足できないなどあれば、お気軽にお問い合わせください。
参考資料
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/stroke-2/
消費者庁 冬季に多発する高齢者の入浴中の事故にご注意ください!
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/
病気がみえるvol.7脳・神経 MEDIC MEDIA