その痛み、本当に座骨神経痛?似た症状と見極めるポイント
座骨神経痛は、多くの方が経験する可能性のある痛みですが、その症状は他の疾患と似ていることがあり、正しく鑑別することが重要です。今回は、座骨神経痛と間違えやすい疾患について解説し、それぞれの特徴を比較します。
座骨神経痛の特徴
座骨神経痛は、腰からお尻、太ももの後ろ、ふくらはぎにかけて痛みやしびれが生じるのが特徴です。原因として、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などが挙げられます。
主な症状:
- 片側の下肢に痛みやしびれ
- 腰を前に曲げると痛みが増す(ヘルニアの場合)
- 長時間の立位や歩行で症状が悪化(脊柱管狭窄症の場合)
- 坐ると悪化する(梨状筋症候群の場合)
他の疾患との鑑別
座骨神経痛と間違えやすい疾患として、以下のようなものがあります。
- 変形性股関節症
- 股関節の変形による痛み
- 鼠径部(股の付け根)に痛みが出やすい
- 関節の可動域が制限される
- 腰部脊柱管狭窄症
- 長時間歩くと足がしびれるが、前かがみになると楽になる
- 高齢者に多い
- 深部静脈血栓症(DVT)
- 片側の脚が腫れる
- 安静時も痛みがある
- 突然の発症が多い
- 筋筋膜性疼痛症候群(MPS)
- 特定の筋肉に圧痛がある
- トリガーポイントを押すと痛みが広がる
適切な対処法
座骨神経痛かどうかを正しく判断するには、専門家による診断が重要です。整骨院では、徒手検査や姿勢分析を行い、症状の原因を特定します。
また、鑑別が難しい場合は、整形外科での画像診断(MRIやX線)を受けることをおすすめします。
まとめ
座骨神経痛は似た症状を持つ疾患と区別することが重要です。痛みやしびれが続く場合は、適切な検査を受け、適切な治療を行うことが大切です。整骨院では、手技療法やストレッチ指導などを通じて、痛みの軽減をサポートしますので、お気軽にご相談ください。