子どもの体力は昭和60年がピーク。現代の子どもの体力はどんどん下がっている。
小学校で行われている、「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は昭和60年をピークとしてどんどん下がっています。
逆に、体格は昭和60年と比較すると大きくなっています。
体格について昭和60年と令和3年の比較
身長
(11歳男子) 昭和60年 143.2㎝ 令和3年 145.8㎝
(11歳女子) 昭和60年 145.5㎝ 令和3年 147.4㎝
体重
(11歳男子) 昭和60年 36.5㎝ 令和3年 38.7㎝
(11歳女子) 昭和60年 37.8㎝ 令和3年 39.6㎝
昔に比べて、生活が豊かになり、栄養のある食べ物がたくさん食べられるようになったからだと考えられる。
運動能力について昭和60年と令和3年の比較
50m走
(11歳男子)昭和60年 8.8秒 令和3年 8.8秒
(11歳女子)昭和60年 9.0秒 令和3年 9.2秒
ソフトボール投げ
(11歳男子)昭和60年 34.0m 令和3年 25.4m
(11歳女子)昭和60年 20.5m 令和3年 16.0m
昭和60年に比べて、体を動かす時間が少なくなったことが原因とされています。さらに、コロナ禍による外出自粛の影響もあります。
体を動かさなくなった原因とは
生活が便利になったことと、生活環境の変化が体を動かさなくなった原因です。
車が中心の生活で歩く距離が減ってしまったこと、テレビやゲームに夢中になって屋内の生活が中心になってしまうこと、また、生活のリズムがそれぞれ変化して、食事をする時間がバラバラになったり、簡単な食事で終わらせてしまうことが挙げられます。
現代の子どもには、『3つの間』が減少していると言われます。
『3つの間』とは、「仲間」「空間」「時間」のことです。
「仲間」:少子化により、子どもの数が減っていること、また、塾や習い事に通う子どもが増え、自由に一緒に遊ぶ仲間を探せれないこと。
「空間」:自由にボールを投げたり、思いっきり走ったりする場所が減っていること。
「時間」:塾や習い事が増えて、自由に遊べる時間が減っていること。
なぜ、体力が低下している事が問題なのか?
生活は便利になっており、体力が低下するのは当たりで、何が問題なのと思われるかもしれません。また、大人になってからしっかり運動すればいいじゃないか。と思われるかもしれません。
それは、体力が生まれてから、20年間で発達するが、20歳から40歳の20年間で緩やかに低下し、40歳以降では、体力の低下が激しくなるからです。
今の70代や80代の方で、元気な方はとても元気ですよね。それは、高齢の方が若かった頃は、車もそんなに普及しておらず、一日に歩く時間が今と比較にならないほどあったからです。
にしからかわ接骨院では、運動する機会をつくる活動をしています。
思いっきり走ったり、ボールを投げる場所をが無いから体を動かさなくなっているという問題を解決するため、中山小学校FOS少年団バレーボール部さんにお願いして、『運動教室』を開催する機会をもらうことができました。
日時:7月2日 8月27日 10:00~12:00
場所:中山小学校体育館
対象:中山中学校校区の小学1年生~4年生
となっています。是非ご参加ください。