肩が痛い!!腕は挙がるけど五十肩なの?(上腕二頭筋腱炎)
手は挙がるけど、肩が痛い
五十肩と言えば、だいたい腕が肩よりも上がらないことを言いますね。腕は挙がるけど、肩が痛いという方は上腕二頭筋腱炎の場合があります。
上腕二頭筋腱炎は難しそうな名称で聞きなじみもないかもしれませんが、
上腕二頭筋の腱の炎症という意味になります。
なんでも肩が痛いと五十肩や四十肩って言われますからね(;^_^A
そんな方は一度ご相談ください、状態によって対処方法が変わります。
痛いから、(動くけど、)動かさなければそのうち治るだろうの場合は動かさないうちに肩関節の周り筋肉が固くなってしまいます。
肩関節の筋肉が固くなってしまい、動かせる範囲(可動域)がだんだんと狭くなってしまいます。
上腕二頭筋とは
上腕二頭筋とは、力こぶの筋肉の名称です。
上腕二頭筋はその名の通り、頭が二つあります。長頭と短頭です。
上腕二頭筋の長頭というのは、特殊な構造の筋肉です。上腕骨の端をぐるっと回って、結節間溝という溝を通っています。
上腕二頭筋の長頭の腱が骨と擦れてしまい炎症が起きて痛みが出ることを上腕二頭筋腱炎と呼ばれます。
原因
骨の位置の異常や姿勢不良や悪い動かし方などが考えられます。
例えば、猫背で肩甲骨が開いてしまうと、肩の位置異常が起きやすくなります。
肩に力が入りやすい人は肩甲骨の動きが悪くなりやすく、肩への負担が大きくなります。
検査法
ヤーガソンテスト(yergason test)やスピード(speed test)があります。
ヤーガソンテスト実施法
肘を曲げ、掌を下に向け、手首をつかんでもらい抵抗をかけてもらいます。抵抗を受けたまま、掌を上に返します。掌を返した際に、肩の前面に痛みが出れば、上腕二頭筋腱炎が陽性となります。
スピードテスト実施法
肘を伸ばし、腕を45度くらい上げたところから、腕を押さえてもらい抵抗をかけてもらいます。抵抗をかけてもらった際に肩の前面に痛みが出れば、上腕二頭筋腱炎が陽性となります。
施術法
施術法としては、骨の位置の異常を直し、肩関節・肩甲骨の動き方の再教育をします。
参考文献
柔道整復学・理論編 改訂第5版
標準整形外科学 第10版