傷(キズ)の応急処置!!早くキレイに治す方法
昨日は、中秋の名月でした。季節はすっかり秋ですね。秋と言えばスポーツの秋。
この連休で運動会を開催する所もあるのではないでしょうか。
(最近は春に運動会を開催する学校も増えてしまいましたが(;^ω^))
スポーツをするのに、ケガはしたくはないけど、避けられないこともあります。
整骨院では、骨折・脱臼・捻挫などなどをメインで対応しますが、今回は擦り傷・切り傷と言った出血をしてしまった時のお話しです。
湿潤(しつじゅん)療法 キズをキレイに早く治す方法
傷の手当と言えば、自分が小さい頃は、傷口を消毒してガーゼなどをあてて、乾かして治していました。
最近では、「湿潤療法」と言って、傷口を乾かさずに治す方法がメインになってきています。
昔のやり方と湿潤療法の違いは??
大きく2つの点が違います
消毒はしない
昔は、化膿(かのう)してしまうと傷が治らないために、消毒して化膿を防いでいました。
しかし、消毒をすることは、
・傷を治そうとする皮膚の細胞まで壊してしまう
・細菌を完全になくすことはできない
・ひふに少し細菌がいても傷は治っていく
・消毒することで、傷の治りが遅くなってしまう
上のようなことから、消毒は必要がなくなりました。
水道水で傷口の周りをよく洗い流せばそれで十分です。
乾かさない
傷から出血して、血が止まると、皮膚にとどまっていた血が乾燥して固まり「かさぶた」を作ってましたよね。
傷が広範囲だと、血がなかなか固まらずに、透明な体液も出だすので、ガーゼで覆ったりしてましたよね。
かさぶたは、固まって治ったところからペリペリ剝がれていくのが楽しくて調子にのって剥がしていると、血が出てきて残念な気分になりませんでしたか?
ガーゼは、くっついて固まってたら、剥がすときめっちゃ痛いし・・・(´;ω;`)
実は、傷口を乾燥させて、「かさぶた」を作ったり、ガーゼで覆ったりって言うのは、傷の治りを遅くしていたのです。
「かさぶた」やガーゼが傷口の治りを遅くする理由
傷が治るには、皮膚の細胞が増えて傷口を覆う必要があります。その皮膚の細胞や細胞の材料(栄養)を運んでいるのが、血液や体液です。細胞や材料は乾いているところでは、生きていけないし、移動もできません。なので、最初に「かさぶた」を作って傷口を乾燥から守ります。
「かさぶた」を作った血液や体液にも、傷口を治す能力はあります。「かさぶた」を作らずに、傷口を治す方に回ってくれたら早く治りそうですよね。
ガーゼで覆われてしまうと、血液や体液は吸い取られてしまって、傷口を治す働きをする前にゴミ箱行きになってしまいます。
「かさぶた」やガーゼを使わないようにして、傷口を治す力(自己治癒力)を最大限引き出そうと考えられたのが、「湿潤療法」です。
湿潤療法とは
簡単に言うと「少し湿った状態で治す治療法」です。
やり方
①傷口をよく洗う
②ラップを傷口より少し大きめに切って覆い、医療用紙テープ等で貼る
ワセリンを傷口に塗ればより良い
③定期的(一日おき)に交換
以上です。意外と簡単ですし、家庭にあるもで対応できます。
ただ、
・ラップをつかうのはちょっと・・・
・ラップだと透明で傷口が見えてイヤ
などなど、ちょっと嫌だという方もいらっしゃると思います。
そんな方も大丈夫です。市販品で湿潤療法に対応した商品があります。
増税前に買いだめしておくのも良いかと・・・(*^^*)
湿潤療法の注意点
以下の場合は、病院に行くようにしてください
・出血が止まらない
・不自然な、腫れ、むくみなどがある場合
・数日たっても、痛みが改善しない。
・発熱・悪寒がする場合
何かおかしい?とか不安になることがあれば迷わず病院に行ってください。
また、以下の場合には先に病院に言ってください
・動物に噛まれたケガ(伝染病・狂犬病のキケン)
・錆びた鉄によるケガ
・破傷風が疑われる土地でのケガ
まとめ
ケガの対処方法などは昔(20年まえくらい)から変化をしています。
赤チンとか今は無くなってしまいましたしね(;^_^A
注意点でも、書きましたが湿潤療法も万能ではないです。
おかしいな?変だな?と不安なことがあれば専門家に診せてください。
捻挫・挫傷などの出血をしていない、ケガの際にはぜひにしからかわ接骨院に来てくださいね(*^^*)