40代で膝の痛みを感じたあなた、自分の膝は大切に
ひざに痛みを感じ始めた年齢
とある調査によると、膝に初めて痛みを感じた年齢は、40代で25%、50代で28.9%になるそうです。
この調査によると、日本人の50代で、3人に2人は人生で一度は膝の痛みを経験しているそうです。
40歳以降で膝の痛みとして増えてくるのが、「変形性膝関節症」です。いわゆる「O脚」や「X脚」です。
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは、関節のクッションである軟骨が加齢や筋肉量の低下などにより、すり減って痛みが生じる疾患です。
自覚症状のない人を含めると、日本人の約5人に1人、40代以上では、約3人に1人が変形性膝関節症を抱えています。
そして、変形性膝関節症のやっかいな所が、長い時間をかけてゆっくり進行していくという特徴にあります。
親戚の叔母さんに久しぶりに会ったら、O脚になっていたなんて経験がある方もいるとおもいます。
人生100年時代の現代において、足の疾患は避けた方が良い
人生100年時代と言うキーワードを聞いたことありませんか??
人生100時代について
- ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。
- 100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。
- 人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。
厚生労働省「人生100年時代」に向けてより
平均寿命と健康寿命
平均寿命とは「0歳における平均余命」のことで、2016年の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳です。一方、健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいい、2016年の健康寿命は男性72.14歳、女性74.79歳となっています。
男性では、約8年、女性では、約13年何かしら健康でない状態になってしまうと言う事です。もちろん統計の数字であり、すべての人がそうなるとは限りませんが、なかなか、厳しい数字ですね。
そして、何かしら健康でない状態になってしまうというのは、介護や支援を受けている状態になります。介護や支援を受ける原因として、関節疾患が12.2%を占めます。
そして、膝が痛くなり、歩くことが面倒になり、外出を避けたり、運動を避けたりしてしまう悪循環をふまえると、骨折・転倒の9.3%にも関係があると言えます。
大まかに言えば、介護を受けている人の5人に1人が、膝の痛みと関連があると言えます。
膝の痛みは、早め早めの対応が重要です
ちょっと、不安を煽るような、文章になってしまいましたが、それだけ、膝の痛みは早めに対処してもらいたいし、変形性膝関節症は予防できると思っているので、強めな表現にしてしまいました。下の「カンタン変形性膝関節症チェック」の項目に3つ以上当てはまれば、変形性膝関節症予備軍です。一度当院に相談してください。
カンタン変形性膝関節症チェック
- 歩きはじめや立ち上がり時に膝が痛む
- 正座がしずらい
- 朝起きたときに膝がこわばる
- 膝に水が溜まって痛む
- 膝が腫れている
- 膝の内側を押すと痛む
- 50歳以上である
参考
e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
人工関節ドットコム https://www.jinko-kansetsu.com/
公益財団法人 生命保険文化センター https://www.jili.or.jp/index.html
厚生労働省 「人生100年時代」にむけて https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000207430.html